百年の歩み
Our History
Our History
Daitokuya History
大徳家の初代店主は、女性でした。たいそう身体の大きな女性だったそうで、名前を「徳(とく)」と言いました。屋号も決めぬまま店を開いてそうそうに、店主が客に「店の名前は何がいいかね」と募ったところ、「身体の大きな徳さんがやっている店」だから『大徳家』でいいだろうということであっさり決まってしまったのだとか。昔の人達の和やかな空気感が伝わってくるエピソードですね。
大徳家のある千倉町朝夷地区。漁港を中心に住宅が広がり、宿屋や料理屋をはじめ、遊郭や映画館等もあり、大変な賑わいをみせていた そうです。魚の行商さんが蔵をいくつも建てたことから、千の蔵の町、「千倉」と呼ばれるようになったのだとか。ちなみに下の写真は大徳家のある千倉商店街通りのものです。
時代は流れて、現在の大徳家店主は、なんと五代目になりました。しっかりと仕事を施した握り寿司はもちろん、伝承のレシピを受け継いだ元祖・なめろうなど、味と歴史を頑固に守り続けています。決して豪華な設えではありませんが、創業時から変わらない美味しいお寿司を誰にでも気軽に、肩ひじ張らずに味わっていただけるお店づくりを目指して更に研鑽してまいります。